プロカメラマンに聞く、ブツ撮りのテクニック~ジュエリー編

昨今のカメラの性能は優秀とはいえ、素人ではなかなか思うように撮れない商材は多々あります。今回は難しいジュエリーの撮影をプロカメラマンに依頼。撮影に密着しました。

昨今のカメラ機能といえばスマホしかり、とっても優秀。とはいえ、素人ではなかなか上手に撮れない商材は多々あります。金属、輝くもの、映り込んでしまうもの・・etc それらを撮影する際のコツとはどんなものでしょうか?

BiND10周年記念企画では、ユーザーさんの依頼に応えジュエリーの撮影をプロカメラマンに依頼しました。普段、なかなか見ることのできない撮影の裏側を密着レポートします。

被写体はコスチュームジュエリーのロングネックレス

今回、撮影の対象となったのは、オリジナルのジュエリーを扱う「マイジュエルス」のコスチュームジュエリー。
myjewels
大人の女性にシンプルで華やかなオリジナルのジュエリーを提案。オンラインからオーダーできる。
http://www.myjewels.jp/

コスチュームジュエリーとは、ゴールドやシルバーなどの貴金属の素材ではないもので作られたジュエリーで、キラキラと光輝く魅力というよりかは、少し落ち着いた上品さが魅力の商品です。
その中で撮影にすることになったアイテムは、ロングネックレスで全長が108cmにも及ぶものです。

ただでさえ、ジュエリーは素材の質感をどう出すか難しいことに加え、商材の長さも技を必要としそうです。
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マイジュエルスさんご自身で撮影した写真。掲載サイトより

ご自身で撮影したときは、iPhoneのカメラでは色以外の細部のピントが合わず全体像がボケてしまい、どのような角度から撮影すれば、商品全体の雰囲気と細かなディテールが伝わるかをとても迷われたそうです。結局は納得のゆくクオリティとならず、ホームページで扱うことが出来ずにいたと言います。

長さのあるネックレスの全体像と、上品な質感をどう捉えるか

撮影するカットは以下の3つ。

  • メインとなるイメージ写真
  • スタンダードな商品写真
  • ディテールのわかる写真

まずは、商品のイメージ写真として使えるような、女性らしい雰囲気を醸し出すような全体像を表す撮影に挑みました。今回の撮影はモデルさんを使わない物撮りのため、基本は台に商品を置いての撮影となります。
何度も試行錯誤を重ね、女性の柔らかさが出るような曲線で表現しました。
photoreport
ストーンがチェーンで繋がっている構造なので整えるのも一苦労。傷つけないよう手だけではなく道具を使います

次にイメージ画像だけではどんな形状のジュエリーかがわからないので、真正面からの写真を撮影します。
オンラインでは実際に手に取ってみることができないので、そうした心配りも大事です。

最後に、素材の質の良さが引き立つようなディテールの写真。
ダイヤモンドのような輝きとは違う落ち着いた輝きなので、普通に撮影すると実物ほどの輝きよりも写真の仕上がりのほうが劣って見えてしまいます。
そこで重要な役割を果たすのが、照明です。

質感を表すのに欠かせない照明の加減

ストーンのカットにたくさん光を当てすぎると、しっとりとした質感を失ってしまい本来の魅力からかけ離れてしまいます。
とはいっても、先述のように通常の照明で撮ると実物より地味に見えてしまう・・

オーダーは、「他のジュエリーとホームページ上で共存でき、コスチュームジュエリーらしさが出ている写真が希望」とのことだったので、既存のホームページに掲載された貴金属のジュエリーに見劣りしてしまうのは何より避けたいこと。

そこで、カメラマンはある必需品をカバンから取り出してきました。
pcreport2
照明の光を調整する小道具をプラスして撮影すると・・
・・そうして完成した写真はこちら。上品でありながら穏やかな輝きがしっかりと表現されています。
jwphoto2
左から、イメージ写真、正面写真、ディテールの写真

完成した写真をご覧になったマイジュエルスさんには、商品の全体像のわかりやすさと美しさにご満足いただけました。
タイミングを見て、今あるオンラインショップに商品写真を追加される予定とのことです。

いかがでしたか?
とくにオンラインショップの商品写真や、サイトの中でも勝負すべき場所の写真は、ときに言葉で語るよりも強い印象を与えてしまいます。より良いサイト作りのためには、すべて自分の力でやらずともプロの力を借りることも一つの選択肢かもしれません。

  • サイトのどこに掲載し、どう扱いたいかをあらかじめ把握して撮影する
  • 商品の最大の魅力はどこか、そこを引き出すために試行錯誤する
  • ジュエリー撮影における照明は加減が大事

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